2019年、インドにある「種の学校」Bijavidya peeth にて、Dr.ヴァンダナ・シヴァ氏の下、 アグロエコロジーについて学んできました。
小学生になったばかりの頃、砂漠について知り、
なぜ砂漠に植物が育たないかを調べ、
地球から砂漠を減らし緑地を増やす事は理論的には可能であると思った。
土の中の微生物や多様な生物が作り循環させる生態系や土の中の養分の事を説明し、緑化の仕組みについて大人たちに訴えたけれど、
一応は納得してくれるものの
「そんな簡単な事じゃない。それが出来るなら、それが正しいなら、既に誰かがやっている」
と言われてきました。
その言葉は今でも私の心に深く刺さっていますが、 この悔しさと「じゃあ、なぜ私たち人間は(破壊を食い止める事ができる選択肢があるにもかかわらず)その良い行動を選択できないのだろう?」という疑問が、
私のこれまでの人生を導いていたのだと思います。
10歳の頃、自分なりに1つの答えを見つけました。
それは、
「砂漠化を止める事や環境破壊を抑え、 さらに自然を回復させる方向へ人間にできる事がないのではない。 現段階で出来ることは無数にあるにもかかわらず、それをしないのは、 人間の心の弱さのせいだ。 意識の問題だ。」
という事でした。
神という拠り所を持たない事から生じる弱さを言葉にするのは難しいけれど、感覚として強く理解しました。
ただ、その感覚の軸にあった神というものが、いわゆるどの宗教にも通じるものであり、そうではないという感じで、やはり人には説明できずにきました。
今ならわかります。
それこそ、「内在神」「私自身」「本当の私という存在」の事なのだ、と。
とにかく、子供の頃はおろか、20代半ば頃までは人に伝えても伝わらず、ずっともどかしい思いをしてきました。
だから、哲学、心理学、社会問題、環境問題、医学、医療問題、理学療法、脳機能、園芸、農業、資本主義経済、様々な事に興味を持ち学びながら、全ての問題が絡み合いどれか1つだけをとっても解決しない事を感じてきました。
アグロエコロジコースに参加した事で、一人でずっと感じてきたその「全ての問題が繋がっている」事と、「自然農、有機農業がその重要な解決策となる」事を改めて、独りよがりの勝手な感覚ではなく、きちんとした「事実・現実」としてデータを見ることができ、また、同じように考えている世界中からの仲間と出会う事ができ、
私がずっと探し求めてきたこの人生で、私の命をかけてやりたかった事は、 この事なのだ。
と感じました。
ヨガ教室を閉めてもうすぐ6年。
かつて通ってくださっていた方々から、いつも 「みささんが教室を閉めてから、色んなヨガクラスに参加したけれど、みささんのクラスのようなものはどこにもない。」と言われます。
ヨガの知識も、アサナも瞑想も、全ては私達が、私達自身の「いのち」をどう使うか、どう生きるかを明らかにする為にあります。
私達の本当の性質は、サット・チット・アーナンダ。
究極の至福そのものが、私達の真の姿です。
人間と、地球上の全ての生き物、そして、母なる地球と、調和しながら生きていく。
そんな方向へ歩き出す事が、私にとってとても自然で心地よい状態なのだと私は信じています。
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